🔎 暮らしラボ Vol.5 せいろの下には何を敷く?専用蒸し紙・クッキングシート・蒸し布・葉野菜を比べてみました

2026年9月2日

せいろを使おうと思って、食材を用意したところでふと迷うことがあります。

「せいろの下って、何か敷いた方がいいの?」

専用の蒸し紙?

家にあるクッキングシートでもいい?

蒸し布を使うもの?

それとも、キャベツや白菜を敷いてもいい?

実は、せいろには必ず何かを敷かなければいけないわけではありません。

蒸す食材や料理によって、使いやすいものが変わります。

今回は、

せいろ専用蒸し紙・クッキングシート・蒸し布・葉野菜・何も敷かない

という5つの方法を比べながら、それぞれどんな料理に向いているのか考えてみました。

せいろ初心者の方の「結局、何を敷けばいい?」を解決していきます。


そもそも、せいろに何かを敷くのはなぜ?

せいろに紙や布などを敷く主な理由は、

食材がせいろにくっつくのを防いだり、肉や魚などの汁や脂でせいろが汚れにくくしたりするため。

たとえば、シュウマイや肉料理。

そのまま置くこともできますが、食材によっては竹にくっついたり、脂や汁が残ったりすることがあります。

そんなときに一枚敷いておくと、蒸し上がった食材を取り出しやすく、使用後のお手入れもしやすくなります。

一方で、さつまいもなどの比較的くっつきにくい食材なら、何も敷かずに蒸すという選択肢もあります。

つまり、

「せいろを使う=必ず蒸し紙が必要」ではありません。

何を蒸すかによって使い分けるのがポイントです。


① せいろ専用蒸し紙

普段のせいろ料理で使いやすいのが、せいろ用に作られた専用蒸し紙です。

専用品のメリットは、やはり手軽さ。

せいろに敷いて、その上に食材を並べれば準備完了です。

蒸気を通すための穴があらかじめ開いているタイプなら、自分で穴を開ける手間もありません。

肉や魚、シュウマイなど、くっつきや汚れが気になる料理にも使いやすく、

「せいろを日常的に使いたい」

という方には便利な選択肢です。

使い終わったら取り外せるため、せいろのお手入れをできるだけ簡単にしたい方にも向いています。

こんな料理におすすめ

肉料理・魚料理・シュウマイなどの点心・野菜と肉の重ね蒸しなど。

手軽さ:◎
蒸気の通り:◎
お手入れのラクさ:◎


② クッキングシート

「専用の蒸し紙がない!」

そんなときに使いやすいのが、家にあるクッキングシートです。

必要な大きさに切って使えるので、わざわざ専用品を用意しなくてもいいのがメリット。

ただし、ここで気をつけたいのが蒸気の通り道です。

せいろは下から上がってくる蒸気で食材を加熱する道具。

クッキングシートで底をぴったり覆ってしまうと、蒸気が通りにくくなることがあります。

使用する場合は、

数か所に穴を開けたり、せいろ全体を完全にふさがないようにしたりして、蒸気が通るようにする

のがポイントです。

こんなときにおすすめ

専用蒸し紙を切らしてしまったとき・まずは家にあるものでせいろを試してみたいとき。

手軽さ:○
蒸気の通り:△〜○
お手入れのラクさ:◎


③ 蒸し布

昔ながらの蒸し料理でよく使われているのが蒸し布です。

布なので蒸気を通しやすく、食材がせいろに直接触れるのを防ぐことができます。

特に、ごはんやもち米などを蒸すときに便利。

繰り返し使えるのも特徴です。

一方で、使用後は布そのものを洗って、しっかり乾かす必要があります。

そのため、

毎日の手軽なせいろ料理

というより、

ごはんやもち米など、蒸し布が向いている料理で使う

と考えると分かりやすいでしょう。

こんな料理におすすめ

ごはん・もち米など。

手軽さ:○
蒸気の通り:◎
お手入れのラクさ:○


④ キャベツや白菜などの葉野菜

個人的にも楽しいと思うのが、

食べられるものを敷く方法。

キャベツや白菜などの葉野菜をせいろの底に敷き、その上に肉や魚などを並べます。

食材が竹に直接触れにくくなるだけでなく、敷いた野菜もそのまま一緒に食べられます。

たとえば、

キャベツ+豚バラ。

白菜+豚肉。

葉野菜+シュウマイ。

など。

「敷くもの」というより、料理の一部にしてしまう感覚です。

冷蔵庫に少し残っている葉野菜を使えるのもうれしいところ。

ただし、葉を何枚も重ねて底全体を厚く覆うと蒸気が通りにくくなるので、蒸気の通り道を意識して並べます。

こんな料理におすすめ

豚肉・鶏肉・魚・シュウマイ・野菜の重ね蒸しなど。

手軽さ:◎
蒸気の通り:○
お手入れのラクさ:◎


⑤ 何も敷かない

そして忘れがちなのが、

「何も敷かない」という選択肢。

すべての料理に紙や布が必要なわけではありません。

たとえば、

さつまいも、かぼちゃ、とうもろこしなど。

比較的くっつきにくく、汁や脂が多く出ない食材なら、そのまま並べて蒸すこともできます。

余計なものを用意する必要がないので、ある意味いちばん簡単。

旬の野菜をひとつ蒸して食べるような日は、

「今日は何も敷かなくていいか」

くらいでも大丈夫です。

こんな料理におすすめ

さつまいも・かぼちゃ・とうもろこしなど、比較的くっつきにくい食材。

手軽さ:◎
蒸気の通り:◎
お手入れのラクさ:△〜○


5つを比べてみると?

ざっくりまとめると、こんな感じです。

敷き方手軽さ蒸気の通りお手入れ向いているもの
せいろ専用蒸し紙肉・魚・点心・普段使い
クッキングシート△〜○専用品がないとき
蒸し布ごはん・もち米
キャベツ・白菜など肉・魚・重ね蒸し
何も敷かない△〜○根菜・とうもろこしなど

こうして比べてみると、

「これが絶対正解」というものはありません。

料理によって選ぶのがいちばんです。


初心者なら、どれを選べばいい?

初めてせいろを使うと、

「蒸し紙も買わないといけない?」

「蒸し布も必要?」

と、道具を全部揃えたくなるかもしれません。

でも、最初から全部用意しなくても大丈夫。

まずは蒸したいものから考えてみましょう。

野菜だけを蒸す
→ 何も敷かない方法からでも。

豚肉や魚を蒸す
→ 専用蒸し紙や葉野菜が便利。

家にあるもので試したい
→ クッキングシートを工夫して使う。

せいろを頻繁に使うようになった
→ 専用蒸し紙があると準備や片付けがラク。

このくらいの感覚で十分です。


専用蒸し紙が便利なのは「考えなくていい」から。

いろいろ試してみると、専用蒸し紙の良さは、

ものすごく特別なことができるからではなく、毎回考えなくていいこと

なのかもしれません。

今日はクッキングシートを切って……

穴を開けて……

サイズを合わせて……

という準備をしなくても、

一枚取って、せいろに敷く。

その上に食材を並べる。

これだけ。

せいろをたまに使うだけなら、家にあるもので十分なこともあります。

でも、

「今日もせいろにしよう」

という日が増えてくると、この小さな手間の違いが意外と大きく感じられます。

毎日の料理は、

ひとつひとつは小さな手間でも、それが重なると面倒になるもの。

だからこそ、

よく使うものほど、準備を簡単にしておく。

専用蒸し紙は、そんな使い方に向いていると思います。


結論。「何を蒸すか」で決めればいい。

せいろの下に何を敷くか。

迷ったら、難しく考えなくても大丈夫です。

専用蒸し紙でも。

クッキングシートでも。

蒸し布でも。

キャベツでも。

何も敷かなくてもいい。

大切なのは、

蒸気をきちんと通して、蒸す食材に合った方法を選ぶこと。

そして、せいろを使うこと自体が面倒にならないこと。

せいろは、

「正しい使い方を完璧に覚えてから使う道具」

ではありません。

冷蔵庫を開けて、

今日は豚肉だから蒸し紙。

今日はキャベツがあるから、そのまま敷いてみよう。

今日はさつまいもだから、何もいらない。

そんなふうに、

その日のごはんに合わせて選べばいい。

自分にとってラクな方法が見つかると、せいろはもっと日常の道具になっていきます。

今日も気負わず、

蒸してみましょう🌿

吉冨士編集部より