🌿 せいろのある暮らし コラム Vol.5
2026年8月25日「ちゃんと作らなくていい。」せいろを使い始めて、夕飯づくりでやめたこと。
「今日の夕飯、何にしよう。」
毎日のことなのに、これがなかなか大変です。
主菜を決めて。
野菜も食べたいから、副菜も考えて。
できれば汁物もあったほうがいいかな。
冷蔵庫を開けては閉めて、献立を考えているだけで疲れてしまう日もあります。
それでも、どこかで思っていました。
ごはんを作るなら、ちゃんと作らなくちゃ。
でも、せいろを使うようになってから。
夕飯づくりの「ちゃんと」が、少しずつ変わってきました。
「一品ずつ作る」をやめてみた
たとえば、冷蔵庫に
豚肉が少し。
キャベツが半分。
昨日使い切れなかったきのこ。
かぼちゃが数切れ。
以前なら、
「これで何を作ろう?」
と、まず料理を考えていました。
でも今は、とりあえず食材を切って、せいろへ。
キャベツを敷いて、豚肉をのせる。
空いているところに、かぼちゃときのこ。
あとは、お湯を沸かした鍋にせいろをのせて蒸します。
それだけ。
料理名がなくてもいいんです。
「豚肉と野菜を蒸したもの」。
十分、今日のごはんになります。
コンロの前にずっといるのも、やめました
炒め物をしていると、火加減を見たり、混ぜたり。
焼き物なら、焦げないように様子を見たり。
料理をしている間、なかなかキッチンから離れられません。
せいろも火を使う調理器具なので、もちろん安全確認は必要です。
でも、蒸している間ずっと食材を混ぜ続ける必要はありません。
その間にお皿を出したり、洗い物をしたり。
慌ただしい夕方の時間を、少しだけ別のことに使えるようになりました。
毎日違うものを作らなくてもいい
昨日は豚肉だったから、今日は魚。
昨日はキャベツを使ったから、今日は別の野菜。
そんなふうに、知らないうちに自分で献立のルールを増やしてしまうことがあります。
でも、同じ食材だっていい。
キャベツがおいしかったら、今日もキャベツ。
昨日はポン酢だったから、今日はごまだれ。
薬味を足したり、たれを変えたりするだけでも、十分楽しめます。
せいろを使うようになってから、
「昨日と違うものを作らなきゃ」
という気持ちも、少し薄くなりました。
冷蔵庫にあるものでいい
せいろ料理というと、
きれいに野菜を並べた、ちょっと特別な料理を想像するかもしれません。
でも、毎日のせいろはもっと気楽です。
冷蔵庫にある野菜。
少し残ったお肉。
冷凍しておいた食材。
「せいろ料理のために材料をそろえる」というより、
今日あるものを、せいろで食べる。
そんな使い方のほうが、わが家では長く続いています。
手を抜いたんじゃなくて、続けられる方法を見つけただけ
夕飯を簡単にすると、なんとなく後ろめたく感じることがあります。
「今日はちゃんと作れなかったな。」
そんなふうに。
でも、せいろに野菜とお肉を並べて蒸した食卓を見ていると、不思議と思うんです。
これで十分じゃない?って。
温かいものがあって。
野菜が食べられて。
家族で「いただきます」ができる。
それなら、立派な今日のごはんです。
せいろが変えてくれたのは、料理より「考え方」だったのかもしれません
せいろを使えば、突然料理が上手になるわけではありません。
献立を考えなくてよくなるわけでもありません。
でも、
「ちゃんと作らなくちゃ」から、
「今日はこれを蒸そう」へ。
夕飯を考えるときのハードルを、ほんの少し下げてくれました。
毎日のごはんだからこそ、頑張れる日だけ頑張る。
疲れている日は、冷蔵庫にあるものをせいろに並べる。
そんな日があっていいと思います。
今日も、せいろにおまかせ。
料理をしたくない日もあります。
献立が何も浮かばない日もあります。
そんな日は、立派な料理を考える前に冷蔵庫を開けてみる。
野菜がひとつ。
お肉や魚がひとつ。
それがあったら、今日はもう十分。
切って、並べて、蒸す。
手を抜いたんじゃなくて、
頑張りすぎなくても続けられる方法を見つけただけ。
せいろのある暮らしは、
毎日のごはんを少しだけ気楽にしてくれるのかもしれません。
